HDRIを作成する-その1-
HDRI1作成を一から始める人のための記事ですが、2024年5月時点の内容になりますので見積もりや機材は変化します。ご注意ください!
では一緒に始めていきましょう!
■用意するもの
素人ながらに用意するものを調べてリストアップしてみた。
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・カメラ (Nikon D600)
・レンズ (SIGMA 8mm F3.5 EX DG CIRCULAR FISHEYE)
・カラーチャート (X-Rite ColorChecker Passport)
・リモートコントローラー (Promote Control)
・三脚 (Sherpa 645Ⅱ)
・60度撮影するためのカメラマウント (360Precision Atome)
・カメラケース(おまけ)
・グレーボール&メタルボール
・露出計
・分光光度計・濃度計
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って、なんか大変な荷物になるなというのが印象です。
2016年の構成のため、現代なら別のものにする必要がありそうです。
というわけで2024年度ではどういったものが必要になるのでしょう。
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・カメラ(RICOH THETA Z1)リコーのシータZ1はRawデータ
2で撮影が可能
・三脚 (THETA用三脚)
・カラーチャート3
・カメラケース(RICOH セミハードケース TS-2 910762)
・グレーボール&メタルボール4
・露出計5
・分光光度計・濃度計6
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全然荷物が減らない!
それもそうだ!グレーボール・メタルボールを入れるケースがあるのだから
そんなに減るわけない…。
THETA Z1をAmazonで調べると、エラーが起こって動かないやらレビューがあるが、
ほかに選択肢はないでしょう。
個人的にはTHETA Z1も高価なため躊躇しちゃいますが、
相場は13万円(本体のみなら10万円)で三脚なども含めると計16万円くらいは経費が掛かります。
ただグレーボールや露出計、分光光度計・濃度計もあるので合計43万円くらいになるでしょう。
カメラよりもそのほかの機材の値段が高額すぎるので、
カメラはTHETA Z1を固定で見積もりすることにしましょう。
それとグレーボール(購入したものが正しいグレー18%ではないものもある)や反射ボールは値段が3.6万円するのでDIYをしたほうが良いです。(実際にDIYしている人たちのほうが多いですし、世界のTop企業はDIYをしているほうが当たり前のようですし)
ただし分光光度計・濃度計などはDIYで作成したグレーボールの色(濃度)が18%かを
計測しないといけないため正確に測る必要があります。
(※そもそも求めている品質がスーパーリアリズムであればの話になります)
露出計は1万円くらいのもので始めてよいと思います。
HDRIの撮影を始めてみるなら、
分光光度計・濃度計、グレーボールなどは一旦除外しておくのもありですね。
なにせ、まずはやってみよう気持ちが大事です!
(※その後で徐々に慣れてきてから機材を買い足していくということで問題ないでしょう)
まずは露出計を使用して数値を記録しTHETA Z1で撮影する!
これで20万円くらいでHDRIの撮影機材は一通りそろいます。
初級編としては予算内に収まる十分な出資(自分に投資)ではないでしょうか。
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・カメラ(RICOH THETA Z1) 13万円
・三脚 (THETA用三脚) 0.9万円
・カラーチャート 0.8万円
・カメラケース(RICOH セミハードケース TS-2 910762) 0.4万円
・グレーボール&メタルボール(DIY) 0.3万円
・露出計 1.0万円
・分光光度計・濃度計 3.5万円
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■16Kのような高品質を必要とした場合に思うこと
素人が撮影するよりも専門の企業やスタッフにお願いし撮影するほうが高品質のHDRIを用意することができます。ですが「専門の企業にお願いしましょう!」と決めつける必要はありません。https://jouer.co.jp/16k-hdri-ibl-shot/
実際、NetFlex「今際の国のアリス」ではRICOH THETAでHDRIを用意し活用しているという実績もあります。THETAは一発で全方向撮影でき、360度に繋ぎ合わせるためのスティッチも必要ないため、作業時間が大きく短縮できます。手軽にHDRIを撮影したいときに便利とのこと。
■RAWデータをどうするの?
実際の活用プロセスとしては、
シャッタースピードを変えてマルチブラケットで撮影したTHETA Z1のRAWデータを、RAW therapeeやPTGUIといった画像ソフトで一枚に組み合わせ、32bit化しています。
32bit化することで、より広いレンジの色情報を取得することができ、より実写に近い光源情報を取得することができるようになります。https://blog.ricoh360.com/ja/8455
■まとめ
まずは機材をそろえるところの話になりましたが、中古で探すのも視野に入れておきたいですね。
予算をできるだけ抑えたいですから。
これでHDRIの撮影は行えますので、
UEなどへHDRIをインポートし使用していきましょう!
続けていたら不満なところや改善要素がでてきますので、
どんどん次のステップに進んでいきましょう!
※詳細
- HDRI(High Dynamic Range Imaging)は、画像やCGの分野で使われる高ダイナミックレンジイメージングの技術で、CGライティングに活用することで明暗の細かな差異を表現でき、クオリティアップを図ることができます。また、画像データの再利用や再編集が容易なため、ライティング作業時間の短縮にもつながります。
HDRIを作成するには専門のスタッフが撮影現場に張りつくなど、時間と手間もかかりますが、メリットの方が大きく、今やHDRIは必須の技術です。ただし、現状ではHDRIを球状に貼ってライトとするため、全ての光源の距離が一定となってしまう欠点があります。これにはHDRIを直接編集したりライトを足したりすることで対応しています。
HDRIは、カメラで撮影するだけで、CG画像を作成する際に簡単に環境光を再現する画像データを生成してくれるHDRIプラグインやHDRI-Xプラグインを使用することもできます。
参考URL https://blog.ricoh360.com/ja-plugin/hdri https://vook.vc/n/6711
HDRIは、高輝度の光があふれる様子から、暗部の細かな陰影まで、現実世界に近いレンジの明るさを表現できる画像フォーマットです。RGB各16bitの浮動小数値で明るさを表現するため、従来の8bit整数値よりも格段にレンジ幅が広いのが特徴です。
カットごとのワンオフでHDRIが用意されていると最良だが、曇りのHDRIがあるとそれだけで取り回しが良くなる。曇りのHDRIをベースにキーライトを置くと、良い仕上がりなる。ただ現状のUE5(5.3)を使用する場合はLumenシステムのクセに大きく左右されるため、自動露出やディレクショナルライト、スカイライトの設定も大事になってきますので注意してシーンを構築しなければならない。
↩︎ - RAWファイルは、デジタルカメラまたはスキャナーのセンサーが記録した、すべての非圧縮および未加工のデータです。RAWで撮影すると、きわめて詳細に画像が記録され、可逆的品質でサイズの大きいファイルが作成されます。直接画像データとは、非破壊的方法で編集、変換、圧縮をおこなうことができる、最初から高品質の画像です。
RAWファイルはラスターファイル形式のひとつですが、実際は、画像そのものではありません。つまり、対応しているソフトウェアに読み込んだ後に、JPEGなど、別のラスター画像ファイルとして編集するか、書き出すことができます。RAWで撮影する多くのフォトグラファーは、Photoshopなどのソフトウェアで元のデータを処理してから、別の印刷用またはオンライン用の形式にRAWファイルを圧縮します。
↩︎ - カラーチャートは金額の差があるができればケース付きのものを推奨したいX-Rite ColorChecker Passportなどはケース付きなものもあり3万円くらいの金額になる。ただし世界標準の色の確認用には必須になるためおススメの商品を購入することを進めます。
X-Rite エックスライト colorchecker Passport Photo 2
は、レビューもよく信頼できるカラーチャートです。
↩︎ - この球でグレー18%と反射の基準を取ります。
↩︎ - 明るさを計ります。
↩︎ - グレー18%になっているかを計ります。 ↩︎